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移住コーディネーター

西和賀の自然に魅せられUターン
自然を謳歌し、その魅力を伝える“山人(やまど)”になる

西和賀町へ
Uターン

株式会社山人 サービスアテンド

西尾颯記さん

(滝沢市出身/2019年移住)

滝沢市出身。高校生の頃、交流事業で中国へ訪問したことをきっかけに中国語に興味を覚え、東京学芸大学多言語多文化専攻に進学。卒業後は、アウトドアレジャーのイントラクターとして都内で活動。オフシーズン中、西和賀町の旅館「山人」での勤務をきっかけに入社を決意。現在は山人でサービスアテンドとして従事。(2021年度取材)

心奪われた西和賀の大自然
「やりたいことを見つけた」

奥羽山脈の山岳地帯にある西和賀町。北には国の自然環境保全地域として指定されている和賀岳、南には栗駒国定公園内に南本内岳がそびえ、岩手県内では唯一、町全体が特別豪雪地帯に指定される自然豊かな町です。その西和賀の山の美しさ、恵み、温かさを余すことなく堪能してほしい、そんな思いで温泉宿「山人」(やまど)は2009年に、湯川温泉にオープンしました。「山人」とは、西和賀の言葉で「山仕事の達人や山を熟知している人」のこと。そのため新人スタッフの入社研修では、通常業務だけでなく自然観察会などを行い、山への知識を深めているそうです。

「実は子ども時代は虫嫌いで触ることもできなかったんです。」と話すのは、2020年に山人に入社した西尾さん。
西尾さんは滝沢市出身。アウトドアも好きだけど、とにかくサッカーに明け暮れたという青春時代、進路を考える転機となったのが、中国語との出会いだったそうです。
「人と話すのが好きなので外国語に興味がありました。高校生のころ、交流事業で中国を訪問する機会が2度あって、同じ時代なのに海外はこんなにも文化や生活が違うということが、とても興味深く感じました。」
将来は中国語の通訳案内士や翻訳家を目指して東京学芸大学多言語多文化専攻へ進学。北京にも1年間留学し、その語学力に磨きをかけます。
そして2019年、卒業後に選んだ職業はアウトドアレジャーのインストラクター。実は大学1年生の時に先輩から誘われて始めたラフティング(ラフトを使用し川下りをするレジャースポーツ)にも熱中していたという西尾さん。
「オンシーズンのみの契約社員ですが、人と違ったことをしてみたいという気持ちが強くて、都内に残り、好きなラフティングを仕事に選びました。両親も20代の内は好きなことをしたら良いと見守ってくれました。」
オンシーズンは奥多摩の御岳渓谷などでラフティングをレクチャー。冬季のオフシーズンはリゾートバイトをしようと住み込みで働ける旅館を探し、そこで西和賀町の山人に出会います。

時は11月上旬。西和賀町は初積雪を迎えていました。その西和賀町の雪景色と自然に、西尾さんは一度で心を奪われます。
「今までも、自然豊かな場所で仕事をしていたつもりでしたが、手つかずの整備されていないワイルドな西和賀の自然を目の当たりにして、これがイーハトーブの風景なんだなと感銘を受けました。その大自然に触れて、本当は東京の人混みに疲れていたんだな、満員電車もやっぱりイヤだったなと、自分の本心に気づいた気がしました。そして、コンビニもないこの町で、自分と同世代の若いスタッフが生き生きと暮らしているその姿も、とても印象的でした。」
アウトドアレジャーの会社には「やりたいことを見つけました。」と電話し、来シーズン以降の契約を解除。リゾートバイトではなく就職を希望し、2020年2月に、山人への正式採用が決まりました。


2020
年入社式の様子(山人玄関前にて)

 

遊びつくせない西和賀の魅力
仕事もレジャーも広がる可能性

山人は、客室数はわずか12室。喧騒とは隔絶した静かな大自然の中で、お客様は非日常に癒されにやってきます。
「スタッフは、お客様とお話しすることが何より大切な仕事です。“あの植物は何?”とか、“あの鳥の名前は?”など、お尋ねいただくことも多いですが、休みの日は非番スタッフと一緒に、山登りをしたり、雪原をかんじきで歩いてみたりと自然の中でよく遊んでいるので、山の知識も自然と身について、お客様との会話に役立っています。」

最初はコンビニもない町で、若い人がどうやって暮らしているのか不思議だったという西尾さん。
「でも、コンビニもなければないで、まったく困らないことに気づきました。買い物は日用品をスーパーに週1回程度で十分ですね。私の場合は、1日2食、プロの料理人が作ってくれる美味しいまかないがあるので、自炊しなくても良いという事情もありますが。」
自炊の機会は少なくても、好んで料理しているのは“山菜”。西和賀町は山菜の宝庫。豊富な雪解け水で育った山菜はアクが少ないことで知られ、特産品の「西わらび」は町内120戸もの農家で栽培されています。
「山人でも十数種類の山菜をお出しするので、知識が必要なのはもちろんですが、自分で採取して採れたてを食べる楽しさにすっかりハマってしまいました。採れた場所で味の違いの食べ比べなんかもしています。」

アウトドアレジャー好きはもちろん今も健在。最近は自分用のSUP(スタンドアップ・パドルボード)を購入し、錦秋湖でSUPを楽しんでいるそうです。
「錦秋湖でのSUPは、水没林を巡ったり旧国鉄横黒廃線の遺構を探検したりと、たくさんの楽しみ方があります。あとはマウンテンバイクも欲しいですね。山の中を走ってみたいです。本当に西和賀には遊びつくせないほどの大自然と豊かな四季があって、いつか十分堪能したと思える日が来るのかなと不安になるくらいです。」

仕事での今後の目標は、コロナ収束後を見据え、語学力を生かして台湾など中国語圏インバウンド誘致につながる企画を考えること。そしてもう一つの目標は、祖母を山人に招待すること。
「両親はすでに招待したので、今度は、リンゴ栽培を頑張っている祖母を招待したいです。自分が成長した姿を家族に近くで見てもらえる。それもUターンして良かったことと感じています。」
海外での生活も経験している西尾さん。今は故郷・岩手の西和賀町で、その時以上の刺激と可能性を見出して、田舎暮らしを満喫されています。

 
(左)志賀来大氷柱にて自然観察 (右)満水の錦秋湖でカヌーツアー

Q&A

住まい探しはどうしましたか?

現在は社宅に住んでいますが、引っ越し当時は西和賀町の町営住宅に住んでいました。西和賀町には「若者定住促進住宅」という若者向けの公営住宅もあります。40歳以下の単身者であれば、所得制限なしで、1DKタイプ月額28,000円でこの住宅に住むことができ、実際に利用しているスタッフもいます。

山人には、どんなスタッフが働いていますか?

平均年齢は20代後半と若いスタッフが多いです。半数が県外出身者で、外国籍の方も3名います。通常業務とは別に自分の得意分野(絵、写真、プログラミング、語学など)を生かして働いている仲間が多いです。スタッフで道具を揃えて「山人‐radio-北風放送」というYouTubeも配信しています。スタッフ同士まかないを食べながら、「次はこんなことしてみようか」とアイデアを出し合うのが楽しいですね。

西和賀町の好きな季節は?

西和賀町は県内随一の豪雪地帯ですが、だからこそ唯一無二の雪景色が見られる冬が好きですね。雪かきは筋トレと思えばそんなに苦にはならないです。雪道の運転も、自然とみんな安全運転になるので、慣れればそんなに怖くはありません。むしろ交通量の多い都会の道路での運転の方が、今は怖いくらいですね。

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