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移住コーディネーター

「地元に恩返しできる看護師に」
コロナ禍の故郷で決意新たに

奥州市へ
Uターン

奥州市国民健康保険まごころ病院 看護師

多田夏子さん

(奥州市出身/2019年移住)

奥州市出身。花巻高等看護専門学校を卒業後、埼玉県の病院に就職。埼玉県や静岡県の病院で7年間勤務したのち、2019年3月にUターン。Uターン前から岩手県看護協会(岩手県ナースセンター)を利用した転職活動を進め、同年7月に奥州市医療局に採用。現在は国民健康保険まごころ病院に勤務中。(2022年度取材)

「いつかは地元に」
看護師のUターン希望に応えるナースセンターを活用

新型コロナウイルス感染症による感染の拡大に伴い、これまで以上にさまざまな場所で看護職が必要とされています。岩手県では、いわての看護就職進学支援ウェブサイト「いわてリクナース」の運営などで、遠方から岩手へのU・Iターン就職を考える看護師の方々を支援しています。

ナースセンターの就職支援を受けて、2019年に奥州市医療局の看護師に転職した多田さんは、地元奥州市水沢出身。高校生の時、病院での職場体験をきっかけに看護師を目指し、花巻高等看護専門学校へ進学。卒業後は、「新人看護師の教育体制に惹かれた」という埼玉県の病院で3年間勤務したのち、ステップアップのため外科病棟のある静岡県の病院に転職し、4年間勤めました。

転機となったのは結婚から3年目の2018年末のこと。奥州市に隣接する自治体の職員採用試験を受験した夫の元に、合格通知が届きます。
県外に出てからも、「いつかは地元に帰って、両親や妹のそばで暮らしたい」という思いがずっとあったという多田さん。ご主人とも、首都圏の岩手出身者コミュニティで出会い、いつかはUターンという思いが意気投合し、交際に発展したそうです。
「私自身、アウトドア好きな父に連れられて、夏は日帰りキャンプに行ったり、冬は広場でソリ滑りをしたりと、地元の自然の中で遊ぶ子ども時代を過ごしてきました。奥州で子育てをしている友人たちのSNSを見ているうちに、自分たち夫婦の未来や将来の子育てを、より強く奥州に思い描くようになりました。」
夫のUターン転職が決まったことを機に、引っ越し前に自身の転職活動を始めた多田さん。最初は民間の転職サイトで情報収集していましたが、当時の病院の転職者フォロー担当者から、「一般サイトには載っていない求人もあり、就職活動も相談できるから」と、ナースセンターの利用を勧められます。

多田さんの奥州の思い出の味
(左)お母さんの得意料理の「すいとん」(岩手では「ひっつみ」「はっと」とも)
(右)お土産にもよく買っていた「奥州ポテト」

 

コロナ禍の苦境を支える
家族と地元の温かさ

ナースセンター登録後は、定期的に届く求人情報を見て、勤務地や勤務条件の希望を整理した多田さん。2019年3月に奥州市に引っ越した後は、最寄りのハローワークで実施される看護職就業支援専門員による「看護のおしごと相談」を利用し、相談員にアドバイスをもらいながら奥州市医療局の採用試験を受けることを選択。無事合格し、7月に奥州市総合水沢病院に着任しました。

「岩手に戻ってからは、野菜など食品の安さを実感しました。特に産直には、野菜、果物、米、肉となんでも売っていて、地元の食の豊かさに改めて気づきました。産直で売られている地域のお母さんたちが作った手芸品も、かわいくてつい手に取ってしまいますね。」
雄大な奥羽山脈をキャンバスに描かれる季節の変化を楽しんだり、休日はご主人と近くの温泉に出かけたりと、久しぶりの岩手暮らしを満喫するのもつかの間、新型コロナウイルス感染症の流行により、多田さんは看護師として初めての局面を迎えます。

「今は、実家や妹家族と徒歩圏内で近居していますが、県外にいたままコロナ禍に入っていたら、家族とはずっと会えないままだったかもしれません。感染対策のため外出が難しいこともありますが、妹が連れ出してくれるドライブが気分転換になっています。」
ドライブによく行くのは、ロックフィル式ダムとして日本最大級の規模を誇る胆沢ダムや、ブナ林の四季の変化が美しい奥州湖。そして、子どものころから初詣などに家族で通った駒形神社。
「特に駒形神社は、悩みがある時に行くと、不思議と気持ちが穏やかになります。高台にある実家から見渡す母校の小学校が見える風景も好きです。子ども時代からなじみのある場所で気持ちをリセットする。当たり前のようですが、地元にいなければできなかった気分転換ですね。」

家族や地元の温かさに励まされ、困難な現況に立ち向かう多田さん。
「このまま地元の病院に勤務していれば、友達の親などに患者さんとして出会うこともあるでしょう。育ててもらった地域の方々に、安心できる看護を提供すること。それが看護師として私ができる地元への恩返しかなと思います。」
故郷で働くからこそ見つけた目標を胸に、多田さんは今日も白衣に袖を通します。

 
(左)1500年以上の歴史がある駒形神社。
(右)駒形神社に隣接する水沢公園。春の桜まつりの時期は450本を超える古木の桜が一斉に咲き誇る。

Q&A

看護師としてこれから挑戦したいことは?

奥州市総合水沢病院には「訪問看護ステーションきらり」があり、私はここで初めて訪問看護に帯同しました。訪問看護は「病気や障がいがあっても自宅で過ごしたい」という方々の思いに応える地域に深く根差した医療です。高齢化や過疎化で、これからより必要性が高まる看護だと思います。一人一人の心と体に寄り添う高い専門性が必要な看護ですが、いつか挑戦してみたいことの一つです。

これから楽しみしていることは?

奥州市には「厄年連」(または「年祝連」)というものがあり、厄年にあたる25歳と42歳の年に同級生が集まって催しを行う文化があります。代表的なのがYOSAKOIスタイルの「創作舞踊」です。私も25歳の時は埼玉にいましたが、DVDを送ってもらって、自宅で一人で練習し、総合練習も2回ほどトンボがえりで参加して、祭り本番での演舞を楽しみました。42歳の時も参加したいです。それぞれに年を重ねた同級生たちと、また一緒に何かできる機会があるのは楽しみですね。

ご自宅について教えてください

オーダーメイドハウスをテーマにしている地元の工務店で建てました。夫婦でこだわった吹き抜けが気に入っています。オール電化・高気密高断熱で、冬の暖房はエアコン一台と吹き抜け天井のシーリングファンだけを使っていますが、静岡のアパートにいた時よりも温かく感じます。土地は、市が分譲する宅地を購入したので、「奥州市市有地分譲促進補助金」で50万円補助してもらえました。

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