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移住コーディネーター

and iwate

地域と子どもたちの未来のために、
「100年続く新しい文化」と産業を根付かせたい

大船渡市へ
Uターン

及川武宏

Three Peaks Winery

及川武宏さん

(大船渡市出身 / 2013年に帰郷)

(2015年度取材)

故郷のためにできること
大船渡(おおふなと)に新たなワイン文化を

高校時代からサッカーに打ち込み、北海道の大学に進学後も子どもたちにサッカーを教えていたという及川武宏さん。生まれ育った大船渡を離れて他所の人や文化に触れ、改めてふるさとの未来について考えるようになったといいます。
「これからの時代、大船渡を含めて地方の人口減少は確実。だったら、外から観光客を呼ぶ仕組みを作ろうと考えました」。ヒントは、ワーキングホリディで訪れたニュージーランドのワイン文化。地方のワイナリーをめぐりながら男性も女性も共にワインを楽しむ風景に、及川さんは大船渡の未来を重ねたのです。しかし、帰国して東京のコンサルタント会社で事業のノウハウを学んでいた矢先、東日本大震災が発生。及川さんは被災地支援のため設立された東日本大震災復興支援財団に転職、子どもたちの支援事業に携わりながら、自分のワイナリーを立ち上げる準備も進めました。

及川武宏

陸前高田市米崎地区はおいしいりんごの産地。お母さんの発案でりんごにユニークなマークが付いています。

「そんなの無理だという声もあったし面白がってくれる人もいた。とにかく、地元に新しい産業が生まれる空気や環境を作りたかった」。強い意志を貫き、2013年5月、大船渡市に「Three Peaks Winery(スリー・ピークス・ワイナリー)」を設立。市内2カ所の畑に700本の葡萄(ぶどう)の樹を植えました。

及川武宏

りんご栽培のかたわら、大船渡市内へのワイナリー建設の準備も進んでいます。

子どもたちの未来を守るため
三陸に人を呼び込みたい

栽培を始めて約2年が経ち、来年には念願の自社ワイン製造を予定するThree Peaks Winery。「イメージは白身魚と合うシチリアワインですが、うちの畑のソーヴィニヨンブランはすっきりとフルーティで、自分が作りたいワインにすごく合いそう」。もともと大船渡市をはじめとする沿岸南部地域は、岩手を代表する果物産地のひとつ。土壌や気候風土が果樹栽培に適しているといいます。

及川武宏

陸前高田市の米崎地区で借り受けているりんご農園には、樹齢50年を超える古木も。この地域は温暖で県内でも有数の果物産地だ。

そんな及川さんは今、隣接する陸前高田市(りくぜんたかたし)でりんご栽培も引き受けています。「りんご栽培をやめるという方から預かりました。農園には樹齢100年に及ぶ古木もあるんですが、美味しさが全然違います」。りんごはシードルにも加工する予定で、収穫期の農園には及川さんの両親、奥様の和子(かずこ)さんと夏実(なつみ)ちゃん、巧海(たくみ)くんの子どもたちの声が響いています。埼玉生まれの和子さんは、「ゼロからスタートした大船渡での出会い。今では一人ひとりがかけがえのない存在です」とにっこり。りんごの本当の美味しさも知ったと言います。
自醸ワイナリーの建設、そして沿岸の起業家たちと三陸をワイナリー地帯にする構想も描く及川さん。「三陸に人を呼び込み、子どもたちが新しいことに挑戦できる環境を作りたい」と語ります。故郷への思い、それは子どもたちの未来につながっています。

及川武宏

リンゴ農園を主に手がけるのは、及川さんのご両親。収穫の最盛期には、家族総出で作業に当たっている。

及川武宏

りんごジュースのパッケージは和子さんのデザイン。かわいいと好評です。

Q&A

移住して苦労したことは?

最初は、子どもたちも私も友だちがいなくてすごく寂しかったので、娘と一緒に子ども関連のイベントにとにかく顔を出すようにしたんです。そこできっかけができた人たちと仲良くなりました(和子さん)。

暮らしで変わったことは?

東京時代は仕事や出張で家にいる時間がほとんどなくて…。今は週2日はりんご園、週1回は財団の仕事をするほか、講演に出かけたり、ワイン研修で紫波町へ。子どもたちといる時間が長くなりました(武宏さん)。

移住希望者へアドバイスを!

地域を何とかしようではなく、自分のやりたいことを実現するための移住がいい。自分の好きなことを好きな場所でやることが一番楽しいし、結果的にはそれが社会のためにもなっていくんです(武宏さん)。

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