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移住コーディネーター

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コミュニティ

KEEN ALLIANCE

ともに学んで意識をアップデート
移住者を受け入れる町づくりの仲間に

 

日本三大鍾乳洞の一つに数えられる「龍泉洞」が有名な岩泉町。龍泉洞の地底湖の透明度は、世界屈指。青色に輝く湖の色は「ドラゴンブルー」と呼ばれています。でも、岩泉町にあるのは、“岩”と“泉”だけではありません。海、山、川、そして町の93%を占める豊かな森林。総面積は町として本州一の広さを誇ります。一般社団法人KEEN ALLIANCE(キーン アライアンス)の代表理事で、町の移住コーディネーターも務める金澤辰則さんは、移住検討者を盛岡駅まで迎えに行き、岩泉町中心部までお連れする車での2時間がとても楽しいとお話しします。
「 “こんなに走ってもここはまだ岩泉ですか?”とか、“山って近いとこんなに存在感があるんですね”とか、岩泉の広さや自然に驚いてもらうのは、いつも嬉しくなりますね。」

一般社団法人KEEN ALLIANCEの設立は2017年。当時、まちづくり組織で仕事をしていた金澤さんは、復興支援員や地域おこし協力隊として移住してきた方々が、志を持って移住してきてくれたにも関わらず、すれ違いで土地になじめず帰郷を選ぶことを歯がゆく感じていたそうです。移住してきた方を支えて繋ぐような活動ができれば、定住を選んでくれる人もきっと増えるはずと、仲間と2人でKEEN ALLIANCEを立ち上げました。

支援員や協力隊のみなさんが孤立しないネットワーク強化と合わせて始めたのは、勉強会の実施。多様性など社会問題をテーマした勉強会を町内の会場やオンラインなどで、年に2~4回開催。特に岩泉町ならではの植林しない(萌芽更新)広葉樹林業をテーマにしたオンラインでの勉強会は、その特殊性の高さから全国から参加者が集まるほどに注目度が高かったそうです。
「私自身は、ほとんど岩泉町から出たことのない地元の人間なので、移住者の受け入れには、まず私たち町民の意識の改革が必要だと考えました。」
町民の意識をアップデートするために、「オンライン化が進んでも、町内の会場で町民を集めて行う勉強会は続けたいです。特別、地域づくりに関わっていない一般の方でも、顔を合わせて、これからの岩泉を一緒に考える場を増やしていきたいです。」

また、移住検討者には、まずは一度、岩泉町に来ていただき、町民と触れあう機会づくりを大切にしています。学生向けの岩泉型インターンシップは7泊8日の合宿形態で実施し、企業へのインターンだけでなく夜は町民と交流し、町への理解を深めるグループワークを開催しています。
そして現在、なんと26名以上を随時募集中という地域おこし協力隊については、希望者の方に「おためし移住プログラム」を実施。交通費などを支援し、2泊3日程度で、オーダーメイドの滞在をサポートします。
「これからはインターン生や地域おこし協力隊希望者だけでなく、一般の移住検討者の方の短期滞在も充実させたいです。滞在中に町民とたくさん触れ合ってほしいし、移住したら、ぜひ移住者を受け入れるための町づくりを一緒に考えてほしいですね。」

アルファベットにしたらカッコいいかな、という思いで名付けた団体名「KEEN ALLIANCE」は“鋭敏な同盟”という意味。広い岩泉町で、志をともにする盟友は着実に増えています。

(2021年度取材)


定期的に地域おこし協力隊を集めてミーティングを行い、情報交換や心配事の解消に努める。


『地域で働くことは地域で暮らすこと』をテーマに掲げた岩泉型インターンシップの運営。


地域おこし協力隊の短期滞在プログラムで製材所を見学。
伐木⇒製材所⇒家具工房までの流れを町内で見学できるのも特徴。

[お問い合わせ先]一般社団法人KEEN ALLIANCE
Facebook/https://www.facebook.com/KEEN.ALLIANCE/
「いわいずみFREAKS」/https://0194.net/

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