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移住コーディネーター

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人生を自分らしく生きるために、
農業という新しいトビラを開く

一戸町へ
Uターン

坂本守

農業

坂本守さん

(一戸町出身/2017年に移住)

東京のIT企業でシステムエンジニアとして働いていたが、農業を志し2017年にUターン。現在は、りんどう農家を目指して一戸夢ファームで研修中。(2018年度取材)

自分のペースで取り組める
新たな仕事として農業を選択

「50歳になる前に会社を辞めて農業を始めたい」。東京でシステムエンジニアとして働いていた坂本守さんは、長い間、こんな思いを温めていました。自分の将来を考えた時、目まぐるしく変化するIT業界で働き続けるのは難しいと考えたからです。
「納期に追われる日々の中で、自分で時間をコントロールできる仕事をしたいと思うようになって。馴染みのある農業を始めるのがベストな選択だと考えたんです」。実家は、一戸町の野菜農家。しかも、使える農地があり、環境的には好条件。体力的に無理がきくうちに新たな人生に踏み出したいと、2017年に奥様と一戸町にUターンしました。
しかし、小さい頃に手伝っていたとはいえ、農業の知識はほぼ皆無。千葉県出身の奥様に至っては全く未知の世界でしたが、6次産業化に興味があったといいます。そこで二人が選んだのが、新規就農者のための農業機関「一戸夢ファーム」の研修生になること。農場での研修期間は2年間で、ゼロから農業を学ぶことができます。坂本さんは、農場にりんどうの育種・普及に携わった指導者がいたこともあり、りんどう栽培に注目。岩手のりんどうといえば、質・量ともに日本一のブランド。一戸町も産地の一つですが栽培農家が減少傾向にあることを知り、りんどう栽培に取り組むことを決めました。

坂本守

 

新たな暮らしの中で見つける
夫婦それぞれの自分らしい生き方

りんどうは、作付けから収穫まで2年ほど時間がかかります。1年目はファームで農業の基礎を学び、2年目は自分の農地でりんどうの栽培をスタートしました。「研修を始めた頃は肉体的にもきつく、慣れるまでは大変でした。でも今年は初めてりんどうの栽培を一通り経験することができて、楽しかったですね。思い通りにいかないことも多かったのですが、失敗も含めて作物を育てる面白さを実感できました」と、手応えを感じています。
その一方で、大きく変化したのが二人の暮らし。坂本さん自身は、残業もなくなって生活のリズムが整ってきましたが、奥様は慣れない土地で、夫婦で同じ仕事をするという初めてのことに戸惑いも多いといいます。しかし、一戸町での暮らしも農業も、まだ始まったばかり。
「少しずつ自分たちの仕事のスタイルをつくりながら、夫婦それぞれが自分の時間を持ち、やりたいことができるようになれればいいなと思っています」と、坂本さん。趣味の旅行もしばらくはお預けですが、「坂本さんのりんどうなら大丈夫」と信頼される農家になることが、目標。坂本さん夫婦は、新しい人生の花をゆっくり育て始めています。

坂本守

Q&A

移住で苦労したことは?

私自身はUターンなので困ることはありませんが、妻は初めての一戸暮らしなので方言や食べ物に苦労しているようです。方言を聞き間違えて、とんちんかんな対応をしてしまうことも(笑)。

岩手の魅力はなんですか?

季節の移ろいがはっきりしていて、四季折々の表情が楽しめるところ。妻はバラ栽培が趣味なのですが、「岩手で育てると花の色が違う」と言います。りんどうも色が鮮やかなんですよね。

移住希望者へのアドバイスを!

移住したいという漠然とした思いだけでは、周囲の環境に馴染めないと思います。これがしたいから、ここに住みたいんだ!と、明確な目的を持つことが大事ではないでしょうか。

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