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移住コーディネーター

and iwate

復興支援のために陸前高田市へ、
学生と住民をつなぎ課題解決の道を探る

陸前高田市へ
Iターン

岡田勝太

NPO法人SET

岡田勝太さん

(東京都出身 / 2016年に移住)

(2017年度取材)

地域の人たちのあたたかさに触れ、
広田町で生きていく道を選ぶ

「被災地の支援を手伝わないか?」と誘いがあったのは、2011年の5月。当時、大学2年になったばかりの岡田さんが、日本を巡る旅から戻ってきたタイミングでした。声をかけたのは大学の先輩で、NPO法人SETの代表理事・三井俊介さん。縁あって陸前高田市広田町に拠点を置いた三井さんは、一緒に活動してくれるメンバーとして岡田さんに白羽の矢を立てたのでした。
「少しでも被災地の力になりたい」と思っていた岡田さんは即決で活動に加わり、大学3年の時は1年間休学して陸前高田市での支援に没頭。でも、卒業が近づくにつれ、岡田さんの中に迷いが生まれました。企業に就職するべきか、SETの活動を続けるべきか…。そんな岡田さんの気持ちを引き止めたのは、大学に復学する際「いってらっしゃい」とあたたかく送り出してくれた地域の人たちの存在。結局、岡田さんは家族や親族を説得してSETに参加、2016年には住民票を移して広田町の一員になりました。

岡田勝太

陸前高田市に移住して活動しているSETのメンバーは8名。この他に頻繁に足を運んで活動する学生メンバーや社会人メンバーがいる。

まちづくりに関わる人を増やし、
過疎の町に新たな未来を拓きたい

午前中は地元の漁業や農業を手伝い、午後は事務所で仕事をし、日が沈んだら家に帰る。これが岡田さんをはじめとするSETメンバーのワークスタイル。もらった魚を下ろしたり、家の修理をしたり、自分で何でもやる暮らしが新鮮で、面白いと言います。「広田の魅力は余白があること。時間的にも可能性という点でも、いろんなことにチャレンジできる余白がたくさんあります」。
復興支援団体の多くはボランティアの受け入れが主ですが、SETが他と違うのは、地域課題の解決を目的として活動し、メンバー一人ひとりが事業家として成長できること。岡田さんが立ち上げた「Change Maker Study Program」もその一つで、外部の学生と地域住民がチームを組んで広田町の魅力や課題を見つけ、まちづくりに取り組む一週間の実践型プログラム。岡田さんは責任者として事業を動かしながら、プログラムを通して学生と住民の双方に「やりたいことを実現できた」という達成感と自信を広げています。
「新たなトライアルの場を設け、内外にまちづくりに関わるひとを育てていけば、過疎が進むこの地域にも違う未来が拓けるはず」。岡田さんたちが見つめる先には、誰も想像しなかった地域のあり方や豊かな生き方があるのかもしれません。

岡田勝太

地域課題の解決を目的とする、様々なプロジェクトが進行中。 2017年の夏からは4ヶ月間の移住留学プログラムがスタートする。

岡田勝太

空き家だった古民家が、SETの事務所。縁側でくつろぎながら仕事や打ち合わせを行うこともよくあるとか。

Q&A

移住希望者へのアドバイスを!

[勝太さん]時間的な余白があって、チャレンジできる余白があることが魅力です。[美鈴さん]都会と違って人柄があたたかく、ご近所付き合いも楽しいです。方言がわからないことがあるので、早く慣れたいです。

陸前高田に来て変化したことは?

毎日早寝早起きなので、健康的になりました。魚やタコのさばき方も覚えて、生きる知恵が身についてきましたね。来年には漁業権を取る予定なので、自分で漁ができるようになりたいです!

移住希望者へのアドバイスを!

いつまでもヨソモノではなく、「地域の人」になれるよう早めに溶け込むことが大事。地域目線で物事を考え、「地域ためにこんなことをしたい!」と言えば、必ず応援してくれるはずです。

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