イーハトー部に入ろう!|いわて移住定住ポータルサイト

メルマガ登録 ふしぎの国・いわて

移住コーディネーター

and iwate

子どもから大人まで楽しめるBMXで
大船渡に元気を呼び込もうとIターン

大船渡市へ
Iターン

福山北斗

スポーツアクティビティ プランナー

福山北斗さん

(東京都出身/2015年に移住)

2014年に父が大船渡市で仲間と設立した株式会社地域活性化総合研究所に参加。現在は、BMXを中心としたスポーツアクティビティ複合施設の建設を準備中。(2018年度取材)

震災後、初めて訪れた大船渡市。
父と一緒に復興に関わりたい!

東京で暮らしていた福山北斗さんが、生まれて初めて大船渡市を訪れたのは高校1年生のとき。防災関係のシステム構築のため震災直後から大船渡に単身赴任していた父・宏さんの元を訪ね、がれきが散乱した街の姿を見て大きなショックを受けたといいます。
この街のために自分に出来ることはないかー。以降、大船渡を訪れるたび抱いていた思いは2014年、具体的に動き出します。宏さんが地域活性化を目的とした会社を大船渡で設立し、北斗さんは廃校になった市内の甫嶺小学校の活用法を相談されたのです。
「震災により人口減少と少子高齢化が加速した沿岸には、子どもたちの遊び場も若者が働く場も本当に少ない。そこで、スポーツツーリズムによる地域活性化を提案しました。BMXという子どもから大人まで楽しめる自転車競技の施設をつくり、若者の定着や交流に繋げようと考えたんです」。
そんな北斗さんは根っからのスポーツマン。小学校で野球を始め、高校1年生からはラグビーの世界へ。184.5cmという高身長を生かし大学でもフォワードやロックとして活躍していました。BMXは初体験でしたが、関東のBMX公認コースで働きながらコースメンテナンスや運営ノウハウを猛勉強。「アクロバティックな技にも恐怖感なく挑戦できたのは、やっぱりラグビーをやっていたからかも」と振り返ります。1年間みっちり経験と知識を磨き、競技審判員の資格も取得しました。

福山北斗

廃校になった小学校校舎を活用。
東北初の本格的BMX施設を作る

北斗さんが甫嶺小の跡地に思い描くのは、全長400メートル規模のレースコースのほかランバイクやスケートボード等のパークも備えた東北初の本格的なBMX施設。コースの具体的な設計はプロBMXライダーである桑野孝則さんが担当しています。年間ポイントランキング国内6位、国内はもちろん世界大会へも参戦してきた桑野さんは事業構想に共感し、大船渡で北斗さんと共同生活をしているのです。
北京オリンピックより公式競技になったものの、国内のレース参加人口はまだ500人程度のBMX。「だからこそ東北からオリンピック選手が出るチャンスは充分にある」と北斗さんは力を込めます。その第一歩として市内の保育園でランバイク教室を実施したほか、関東から若手ライダーを招いてランバイクとBMXによるショーや交流戦を展開する「キャッセンカップ」も開催。BMXという新たなスポーツを地域に根付かせ、ゆくゆくは国内外で戦えるアスリートの育成にまで繋げようと考えています。
「まずは2019年に運営母体となる合同会社TXF(TOHOKU EXTREME FACTORY)を設立して、夏にはコースをオープンします。タカ(桑野さん)はコースの『顔』としてコーチングやプレーで活躍してもらうつもり。翌年は宿泊施設を作る予定だし、スキューバ関係の施設が入居する計画もある。甫嶺が、BMXを核にした複合型スポーツレジャーの拠点になっていくと思います」。
今でも月に数回は打ち合わせなどで東京へ行くという北斗さんですが、「帰ってきたな」と感じるのは大船渡の海や景色を見たとき。「この町の空気や人がすっかり好きになった」と笑顔を見せます。暮らしはじめて1年、北斗さんが思い描いたスポーツの拠点がもうすぐ誕生します。

福山北斗

Q&A

東京との二拠点生活。大変じゃない?

いつも自転車を積んで車で往復しているのですが、みんなが思うより岩手と東京間はたいした距離じゃないな、というのが僕の印象ですね。月に1回は東京の友だちにも会っているし、大船渡に帰ってくればタカ(桑野さん)がいるから寂しくないし。それより大船渡を拠点に岩手の他の市町村を回るのが新鮮で楽しいんです。

初めて住む土地、地元の人との交流は?

父の会社で働くようになって人の繋がりが増えたし、免許取得のため通った自動車学校では大船渡ラグビー部に誘われたし、行きつけのラーメン店でサッカー談義で盛り上がったりしています。スポーツという共通の話題があるのも大きいけど、僕自身はいつも素の自分を出してきた。意識せず、自然体で人と接するのが一番です。

地方で仕事をしていくための心構えは?

当社では現在、大船渡テレワークセンターの運営を中心にシェアハウスなどさまざまな事業を展開していますが、誰かと一緒に何かを作ったり協力しあう中から仕事って生まれてくるなと感じています。一番大事なのは人の繋がりで、あとは初めてのことでも「面白そうだからやってみよう」という前向きな気持ちが大事だと思う。

ページの先頭へ